命救う献血 血液センター親子ら見学・松山
「小学生親子血液センター見学体験教室」が26日、愛媛県松山市高岡町の県赤十字血液センターなどで開かれた。小学5、6年生と保護者ら13組26人が、実際の輸血現場を見学するなどして献血や命の大切さを学んだ。
若者の献血離れが進む中、16歳からできる献血に協力してもらおうと県とセンターが毎年開催している。26~28日の3日間で約90人の親子が参加する。
参加者は採取した血液が医療現場でどのように活用されているかを知るため、松山市文京町の松山赤十字病院へ移動。酸素を運搬する赤血球の役割を学んだり、血液型ごとに血液バッグのラベルの色を変えて取り違えないよう注意しているとの説明を受けたりした後、患者への輸血の様子を見学した。
センターによると、県内の献血者数は1991年度の10万8539人をピークに減少傾向。2015年度は4万9729人だった。うち10代は2493人で全体の5%。
センターの担当者は「小学生の頃の見学や出前授業がきっかけで献血に来てくれた人もいる」とし、継続的な啓発が大切だと強調した。